ネコちゃんのワクチンは大きく分けると2種類となります。

・室外飼、散歩や庭に出るネコちゃんなら、5～(4)種混合ワクチン（5種①～⑤、4種①～④）　

・完全室内飼のネコちゃんなら、3種混合ワクチン（①～③）

（　）内の数字は下の病気の番号に対するワクチンです。　

 ①猫ウィルス性鼻気管炎　ヘルペスウィルス（DNAウィルス）

 垂直感染と分泌物から感染し、抵抗力が落ちるたびに発症し潜伏感染する。風邪症状、結膜炎を主徴とする。その他のウィルスや細菌などの混合感染により致死率が高くなります。

②猫カリシウィルス感染症　カリシウィルス（RNAウィルス）

飛沫などの接触感染し、くしゃみや鼻水などの風邪症状を起こし、その他のウィルスや細菌などの混合感染により致死率が高くなります。慢性化すると猫喘息のきっかけとなります。

③猫汎白血球減少症　パルボウィルス(DNAウィルス)

糞便などの経口感染し、生存力や感染力の強いウィルスです。嘔吐や下痢などの消化器症状や、運動失調などの神経症状がみられます。

④猫白血病ウィルス感染症　レトロウィルス（RNAウィルス）

垂直感染や、唾液、血液、尿や便などの接触により感染し、免疫力を低下や貧血を起こし、日和見感染により様々な症状がでます。また、いわゆる血液の癌といわれる白血病やリンパ肉腫の原因となることもあります。

⑤猫クラミジア症　グラム陰性偏性細胞内寄生性細菌

結膜炎、咳やくしゃみ、鼻水などの風邪症状を起こし、その他のウィルスや細菌などの混合感染により致死率が高くなります。

 猫エイズ（後天性免疫不全症）　レトロウィルス（RNAウィルス）

垂直感染や、唾液、血液などの接触により感染し、免疫力を低下を起こし、日和見感染により慢性的な口内炎や風邪のきっかけとなります。また、いわゆる血液の癌といわれる白血病やリンパ肉腫の原因となることもあります。ワクチンの生産中止により、現在ワクチンはありません。